世界で信頼される日本が今提言すべきは
大阪7区

世界で信頼される日本が今提言すべきは

「日本の影響力は国際社会で増しているか?」 もし私が問われたら「YES!」と答えます。今年2月の発表によると2023年日本の名目国内総生産(GDP)は世界4位に転落してしまいました。日本のGDPは長年米国に次ぐ2位で推移 […]

「日本の影響力は国際社会で増しているか?」

もし私が問われたら「YES!」と答えます。今年2月の発表によると2023年日本の名目国内総生産(GDP)は世界4位に転落してしまいました。日本のGDPは長年米国に次ぐ2位で推移していましたが、2010年中国に抜かれ3位になり、今回は我が国の人口に対し3分の2のドイツに抜かれ4位となってしまいました。だから日本の国力は衰退しているのではないかと考える方が多いのも無理はありません。

2015年厚生労働副大臣(首相官邸にて)

経済力があれば国際的影響力が増すのか・・・もちろん経済力は重要ですがそれだけでは推し量れないものがあります。
国際会議に厚労や環境の副大臣として何度も出席した経験のある私からすると、日本の存在感は徐々に増していることを常に肌で感じていました。では世界の国々は日本のどの点を評価しているかを一言で言えば「信頼の高さ」です。

OCDE国際会議出席

日本は嘘をつかない有言実行の国であり、決して相手国の意見を強引にねじ伏せるのではなく、立場を尊重しつつ、奇麗に話をスケジュール内にまとめられる唯一の国といわれていました。この信頼の背景には安倍政権から岸田政権に受け継がれている世界を俯瞰でみて首相や閣僚が世界各地を飛び回り、指導者レベルでの人間関係の構築などに努力を重ねているのも大きな要因と言えます。

環太平洋経済連携協定(TPP)でも2017年米国が離脱した後も、日本は粘り強く交渉を重ね協定の成立を成し遂げました。安倍政権が提唱した「自由で開かれたインド太平洋戦略」はインド太平洋の重要性を世界に認識させ、今や米国やEUもこの地域への取り組みを強化するに至っています。またODAなどの政府開発援助や、企業やNGOの民間活動、青年海外協力隊など、長年日本が国を挙げて国際社会に貢献してきた実績が積み重なっている事実もわすれることはできません。


日本は嘘をつかない有言実行の国であり、決して相手国の意見を強引にねじ伏せるのではなく、立場を尊重しつつ、奇麗に話をスケジュール内にまとめられる唯一の国といわれていました。この信頼の背景には安倍政権から岸田政権に受け継がれている世界を俯瞰でみて首相や閣僚が世界各地を飛び回り、指導者レベルでの人間関係の構築などに努力を重ねているのも大きな要因と言えます。環太平洋経済連携協定(TPP)でも2017年米国が離脱した後も、日本は粘り強く交渉を重ね協定の成立を成し遂げました。安倍政権が提唱した「自由で開かれたインド太平洋戦略」はインド太平洋の重要性を世界に認識させ、今や米国やEUもこの地域への取り組みを強化するに至っています。またODAなどの政府開発援助や、企業やNGOの民間活動、青年海外協力隊など、長年日本が国を挙げて国際社会に貢献してきた実績が積み重なっている事実もわすれることはできません。

世界で信頼を得ている我が国日本が今提言すべき課題は「停戦」しかないと思っています。長引くウクライナやガザで起こっている戦争に、世界の国々は支援疲れを起こし、当事国同士の和平交渉も暗礁に乗り上げています。ここまで来たら今までにない形からアプローチをするしか方法はありません。
私は「『環境問題』で日本が『停戦』を提唱してはどうか」と考えています。「戦争は最大の環境破壊」です。空を飛び交う戦闘機や大地を揺らしながら走る戦車は、湯水のように燃料を大量に燃やし、さらに兵員輸送車や支援トラック、基地内でうなりを上げる発電機、燃え上がるインフラ施設など、大気中に大量の二酸化炭素を吐き出しています。日本のJAXAと環境省が共同開発した人工衛星「いぶき(GOSAT)」には、温室効果ガス観測技術が搭載されています。ウクライナやガザで起こっている戦争により二酸化炭素がどれだけ排出されているのか、正確に観測することが可能です。「いぶき」の実測数値をもとに、「戦争をこのまま継続すれば、温暖化が加速度的に進み、人類が滅亡に導かれる。戦争の結果、仮に領土を手に入れたところで、環境破壊により人類は生きていくことができなくなる。武器を持って戦う戦争に、本当に意味があるのか。人間には他の動物と違い言葉を持っている。戦争をするなら人類を救うために武器を捨て、言葉で行うべきだ」このような提言ができるのは、世界から信頼されその裏付けとなるデーターも揃えられる日本しかないと私は考えます。