国の安全を守るには
政治活動

国の安全を守るには

国民の命を守る、日本の国土と独立を守るには、何より私たち日本人の一人ひとりが自助努力することが大切です。その力無くしては国は存在出来ないと歴史が語っています。

昨年末、我が国の防衛政策を大転換させる「安保3文書」が閣議決定されました。

2015年、集団的自衛権を容認する安保法制の成立時には「戦争法案反対!」と12万人が国会前でデモを行い大混乱していたことを、当時国会議員だった私は昨日のことのように覚えています。ところ不思議なことに今回の安保3文書への大規模な反対デモは見られません。これは我が国の安全が根元から脅かされ危機的状況にあるということ、そして従来の対策の延長上では国の安全が守れないとの認識が多くの国民の中で共有できている証ではないかと思います。

日本の隣国である、中国・北朝鮮・ロシア3国は核を保有している専制国家です。ロシアは現下さかんに核攻撃を口にしますが、ウクライナを標的にする可能性が高くなっている現在、我が国も同様に核の脅威にさらされていることを忘れてはなりません。

昨年8月には北朝鮮だけでなく、ついに中国も日本の排他的経済水域(EEZ)にミサイルを着弾させました。ミサイル能力の向上は、核攻撃能力の向上を意味します。台湾有事の可能性も想定される今、日本は戦後最も厳しく複雑な状況に直面しているのです。 

私が専門とする厚生労働関係でも防衛の考え方を取り入れなければならない事態が発生しています。私たちの命に関わる「薬」の原料は6割以上が他国に依存し、最大の輸入先は中国で全体の2割近くを占めています。また、抗生物質などの薬に使われる抗菌剤に至っては100%中国に依存しているのです。「薬」は、国民の命に直結する大切なものです。「薬」を自国でつくれる力を持っておくことも重要な防衛政策の1つなのです。

国民の命を守る、日本の国土と独立を守るには、何より私たち日本人の一人ひとりが自助努力することが大切です。その力無くしては国は存在出来ないと歴史が語っています。