元受刑者の『生き直し』を支える
政治活動

元受刑者の『生き直し』を支える

「いわゆる元受刑者は、出所後5年以内に約半数が再び罪を犯し刑務所に戻っており、その数は国全体の検挙数のこれも約半数近くになっています。そして再犯者の大半が無職なのです。再犯を防ぐ為には、『職』と『住』の環境を整えることが […]

「いわゆる元受刑者は、出所後5年以内に約半数が再び罪を犯し刑務所に戻っており、その数は国全体の検挙数のこれも約半数近くになっています。
そして再犯者の大半が無職なのです。再犯を防ぐ為には、『職』と『住』の環境を整えることが何より重要です。昨年は『職』に取り組み、そのお陰で協力雇用主への支援が今年4月から始まり、かなりの実績を上げつつあります。そして今年は『住』の更生保護施設の環境整備に力を注ぎたいと考えています。再犯防止のため今こそ国の力を、貸して下さい!」 自民党の骨太方針を決める会議の席上で、私は力を込めて訴えました。
多くの議員の先生方も同様の意見を頂き、それは大きなうねりとなり、今年度の骨太方針にも盛り込むことが出来ました。
私が元受刑者の就労支援に関わるようになったのは、落選中に知人の紹介でお好み焼き「千房」の中井政嗣社長と出会ったのがきっかけです。
中井社長は日本財団の笹川会長と共に元受刑者の社会復帰を支える『職親プロジェクト』(職の提供だけでなく、親のような気持ちで元受刑者を、愛情を込めて支える)活動の旗振り役を担っています。
しかし日本初の取り組みである元受刑者の就労支援は決して簡単なものではなく、社内の理解を得ながら元受刑者のやる気を徐々に引き出していくことが大切です。多くの失敗を重ね、表には見えない多くの苦労話を伺いました。
そしてすぐに山口県の美祢社会復帰促進センター(官民協同体の刑務所)へ視察に行き、働く元受刑者の方々からも様々な話を直接伺う事が出来ました。
私はその時に支援をする側と必要としている側双方から話をお聞きし、純粋に政治家として何かしなければならないと強く感じました。
私は現在では党の「刑務所出所者等就労支援強化特命委員会」の事務局長を勤め、就労支援のサポートに関わっています。
昨年は、官邸に安倍総理を訪ね再犯防止の必要性を訴え、国を挙げて取り組むことを約束して頂きました。
『償いは大切だがクヨクヨしない。未来は変えられる!』『反省は1人でも出来るが更正は1人ではできない!』この中井社長の言葉を胸に、元受刑者が一人でも多く社会復帰出来るように、生き直しが出来るように、そして1社でも多くの協力雇用主として登録して下さるよう願い、安全で安心出来る社会を目指し…、私も国会議員の立場で再犯防止に力を注ぎ懸命に努力します。

※写真は6月29日に更生保護施設の視察に大隈和英代議士(大阪10区)と大西宏幸代議士の秘書さん(大阪1区)と訪れた時のものです。