ダメ!ゼッタイ。危険ドラッグ
国会質疑

ダメ!ゼッタイ。危険ドラッグ

「危険ドラッグ」による事件が毎日のように報道されています。私自身も7月24日に大阪で危険ドラックが原因の交通事故直後に遭遇しました。被害者の方の車があちこちに向いて凹んだ状態で止まり、加害車両であろう車は見るからに異常な […]

「危険ドラッグ」による事件が毎日のように報道されています。
私自身も7月24日に大阪で危険ドラックが原因の交通事故直後に遭遇しました。被害者の方の車があちこちに向いて凹んだ状態で止まり、加害車両であろう車は見るからに異常な状態でフェンスに乗り上げて止まっていました。何の関係もなく事故に巻き込まれた方々にとっては本当に迷惑な話で許せない事です。
国会は閉会中ではありますが、一連の「危険ドラッグ」が引き起こす事件が多発する状況を見過ごしてはいけないと、私の所属する厚生労働委員会では、8月4日に緊急に委員会が開催されました。
私は自民党を代表して「改正薬事法を最大限活用した取締りについて」「インターネットを使った販売方法の規制について」「啓発活動について」に重点をおいた質問をさせて頂きました。
「危険ドラッグ」は、インターネットや店舗で「合法ハーブ」「お香」などと称して販売され、大麻や麻薬より作用は緩和で常習性は低いとの間違った理解もされているようで、若者を中心にファッションの一部のように広がっています。
しかし、「危険ドラッグ」は大麻や覚せい剤よりも、副作用・依存性がはるかに強く、どのような毒性をもった成分が混ざっているのかも不明なので、治療も対処療法のみにならざるをえません。
今や薬物依存症の最後にたどり着く薬物の「出口」に「危険ドラッグ」が位置づけされてしまっています。

このような状況を受け、政府も総理と田村厚労大臣の指示により「指定物質」の手続きに要する期間を数か月から3週間に短縮しました。そして取締り体制の強化を行い、「危険ドラッグ」の対策に懸命に取り組んでいます。
しかし、どんなに取締りをしても、誘惑に負けないように個人で防衛していくしか方法はありません。
日本薬剤師会も、「ダメゼッタイ。危険ドラッグ」という啓発活動を行い薬局、街角、学校で教育するなど積極的に取り組んでいます。
特に学校薬剤師さんに話を伺うと「小学校の時に、中学の先輩から危険ドラッグの使用を誘われた。その時は、断れた」というショッキングな声も子供たちから上がっているそうです。
もはや身近に溢れてしまっている「危険ドラッグ」に私たちは覚悟をもって的確な対処を行い、一刻も早く撲滅しなくてはなりません。